NASAの火星探査機インサイトが、試行錯誤の末にやっとのことで地中に打ち込んだ熱流量計・通称 mole(モグラ)が押し戻されて抜けてしまう珍事が起きました:
Mars continues to surprise us. While digging this weekend the mole backed about halfway out of the ground. Preliminary assessment points to unexpected soil properties as the main reason. Team looking at next steps. #SaveTheMole #Teamwork pic.twitter.com/UURvU8VTwZ— NASA InSight (@NASAInSight) October 27, 2019
NASAでは、一つの可能性として、「モグラ」がリバウンドする際に周囲の土壌が崩れて「モグラ」の前方に回り込んだのではないか、としています。「モグラ」はその内部で重りを勢いよく前方に打ち付け、その衝撃で少しずつ前進する仕組みなのですが、重りを巻き戻す際に少し後戻り(リバウンド)してしまうようです。
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