3月26日に青森県むつ市(地図)で放たれ宮城県北部のゴールを目指すはずだった伝書鳩1羽が、28日に出発地点から約480km離れた北方領土・国後島(地図)で保護されました。伝書鳩レースには約1600羽が参加し、約7割は出発当日にゴールに帰還したとのことです:
保護されたハトは、南に向かうべきところを北東に向かって飛行してしまったようです。日本海溝に平行に飛ぶべきところを、千島・カムチャツカ海溝に平行に飛んでしまったとも言えます。
伝書鳩が飛行方向を決める際には、地磁気が大きな役割を果たしています(道路や湖など地表の目標も視覚的に利用しているようです)。磁気嵐などによって磁場が乱れると伝書鳩の帰還率は大きく低下します。以下のウィキペディアの記述によれば、「日本では、1970年代を境に、鳩レースの平均帰還率は明らかな低下傾向を辿り、数千羽規模の登録レースでも、最終レースを待たず全滅することが各地で頻発している」とのことです:
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