2009年4月22日水曜日

新しいプレート誕生

報道しているニュースサイトが限られていますし、記者が研究者の見解をよく理解した上で記事にしているのか、疑問がのこりますので鵜呑みにすることはできませんが、2004年末にインド洋大津波を引きおこした大地震によって、スリランカ南方の海底に新たなプレートが形成され、それによってスリランカでは今後地震が増える可能性があると研究者が述べています。以下はスリランカのニュースサイトに掲載された記事です:
記事を抜粋・要約すると ――
スリランカの地質学者(Peradeniya 大学の C.B. Ratnayake 教授)が今日語ったところでは、スリランカの南方沖約 500km に新たなテクトニック・プレートが形成されたため、今後スリランカでは地震が増えると予想される。この新しいプレートは、2004年にインド洋大津波を引きおこしたスマトラ島沖大地震と直接的な関係があり、定期的に小規模の地震を発生させる。教授は、スリランカ島内の建設業者は、この新たな展開を考慮して地震に備える必要があると語っている。
―― とのことです。

以下は同じくスリランカのニュースサイトに掲載された記事ですが、こちらでは新たなプレートとは言わず、新たなプレート境界が形成されつつあると書いています:
いずれの記事も地図を掲載しておらず、また論文検索しても該当するものは見あたらないのではっきりしませんが、スリランカの南方海底(インド・オーストラリア・プレート)で、何らかのタイプのプレート境界が新たに形成されつつあるということだと思います。

新たなプレート境界に将来なりそうな地形は、世界各地で見つかっています。たとえば、トンガ・ケルマディック海溝の中央部では、海山列の衝突によって太平洋側の海底に亀裂が走っており、これが将来新しい海嶺に発展するかも知れない、と言われています。

Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency