2009年4月15日水曜日

イランが再び人工衛星打ち上げへ

このブログの 2月 4日付「イランの人工衛星打ち上げ」の関連情報です。

北朝鮮の人工衛星/ミサイル発射を非難する国連安保理議長声明が 13日に採択されたばかりですが、それを意識しての発言なのでしょうか。北朝鮮と同じく核開発で西欧諸国と鋭く対立しているイランの大統領が、新たな人工衛星打ち上げ計画について発言しています:
上記記事によると、この発言はアフマディネジャド大統領が、イランの国外居住者の会合に出席した際になされたものです。イランは、今年 2月 2日に初の国産人工衛星を自国のロケットで打ち上げたばかりですが、それよりもさらに高い軌道にさらに重い衛星を投入し、米国と同等の偵察能力を保有することを目指しているようです。2月に打ち上げられた同国最初の国産衛星は、北朝鮮の場合とは違って、約 40日間、軌道を周回したことが確認されています。なお、イランには、今後 10年以内に有人宇宙飛行も実現させる計画があると報道されています。

イランの前回の衛星打ち上げに対して、国連安保理は非難声明などは出していません。北朝鮮の立場からすれば、なぜ自分たちだけがという思いが募るのではないでしょうか。イランの新たな衛星打ち上げに対して、国際社会はダブル・スタンダード(二重基準)の対応を続けるのでしょうか。

Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency