"Nature" 誌に 1月1日付で掲載された "The progression of basaltic–rhyolitic melt storage at Yellowstone Caldera" と題する論文の内容を紹介している記事です:
- Yellowstone's volcanic activity is shifting to the northeast, geologists find (説明図あり)
- Volcanic Activity Beneath Yellowstone's Massive Caldera Could Be on The Move (説明図あり)
以下は記事の概略です ——
米国地質調査所(USGS)の地質学者を中心とする研究チームが、イエローストーンのカルデラで流紋岩質の火山活動が北東へ移動している証拠を発見した。
『ネイチャー』誌に掲載された論文で、同チームは電磁気的地球物理学的手法を使用してイエローストーンのカルデラの地下を調査した方法について説明している。
イエローストーン・カルデラは、米国西部にあるイエローストーン国立公園内の火山カルデラおよび超火山(super-volcano)であり、その巨大さからイエローストーン超火山と呼ばれることもある。地球上で最大級の火山の 1つである。
これまでの研究で、この超巨大火山は過去 210万年間に 3回の大規模なカルデラ形成噴火を起こしており、最新の溶岩流は約 7万年前のものであることが明らかになっている。再び噴火する時期は不明である。
『ネイチャー』誌に掲載された論文で、同チームは電磁気的地球物理学的手法を使用してイエローストーンのカルデラの地下を調査した方法について説明している。
イエローストーン・カルデラは、米国西部にあるイエローストーン国立公園内の火山カルデラおよび超火山(super-volcano)であり、その巨大さからイエローストーン超火山と呼ばれることもある。地球上で最大級の火山の 1つである。
これまでの研究で、この超巨大火山は過去 210万年間に 3回の大規模なカルデラ形成噴火を起こしており、最新の溶岩流は約 7万年前のものであることが明らかになっている。再び噴火する時期は不明である。
今回の調査により、研究者らは、カルデラの下に 7か所、あるいはそれ以上のマグマの独特な領域があり、その一部は他のマグマに流れ込んでいることを突き止めた。その深さは 4~47km ‐ マントルの境界に近い。
また、研究チームは最も興味深い溶融物質貯留層はカルデラの北東部にあり、今後最も活発になる可能性が高いと指摘した。研究チームが発見した貯留層は、下部に玄武岩質マグマ、上部に流紋岩質マグマを蓄えている。
研究チームは量についても推定することができ、溶融物質の貯蔵量は約 388~489km³ であることが判明した。これは、以前の噴火が集中していた南部、西部、北部よりもはるかに多い量である。
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