2022年12月9日金曜日

マウナ・ロア山が噴火 — ハワイ (続報-2)

 
マウナ・ロア山の溶岩流に変化がありました。以下は、現地時間12月8日午前8時48分(日本時間9日午前3時48分)付の "HAWAIIAN VOLCANO OBSERVATORY DAILY UPDATE" からの抜粋です ——
 
マウナ・ロア山の北東地溝帯(Northeast Rift Zone)での噴火は、一晩で大きな変化を見せながら続いている。第3亀裂(F3)は噴火を続けているが、今朝は溶岩の供給がかなり減少している。溶岩は噴出口付近の流路の外壁を越えて外に流れ出しており、その流れは噴出口から約4 km以内の範囲に広がっている。溶岩がこれまでの流路の外に流れ出したことによって、この地点から下の流路では溶岩が減少し、おそらくメインの溶岩流に溶岩を供給していないように見える。
 
本日12月8日午前5時30分現在、溶岩流の先端はダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ(サドル・ロード)から約2.8kmの地点で停止している。 現在、溶岩流は下部の大部分で活動を停止している。
 
二酸化硫黄(SO2)の放出量は、2022年12月4日に約12万トン/日を計測し、現時点でも高止まりしている。火山ガスは大気中に高く垂直に上昇した後、高高度で西に流され、風下の地域にヴォグ(火山性大気汚染)を発生させている。
 
地下の流体の動きに関連した震動は、現在活動中の亀裂の地下で続いている。これは、マグマがまだ亀裂に供給されていることを示しており、この震動が見られる限り、活動が継続する可能性がある。
 
 
最新の溶岩流マップ: