2022年12月11日日曜日

マウナ・ロア山が噴火 — ハワイ (続報-3)

 
マウナ・ロア山(地図)の噴火活動が低下しています。警戒レベルも 1段階引き下げられました。以下は、現地時間12月10日14時35分(日本時間11日09時48分)付の "HVO/USGS Volcanic Activity Notice" からの抜粋です ——

マウナ・ロア山の北東リフトゾーン(Northeast Rift Zone)にある第3亀裂(F3)からの溶岩噴出は続いているが、溶岩の流出と火山ガスの放出は大幅に減少している。 ほとんどの溶岩は、小さな溶岩池の中にある噴出口内に留まっている。 昨日、噴出口から 2.4km ほど離れた場所で活発だった短い溶岩流は停止している。

フムウラ・サドル地域の溶岩流の先端は、ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイ(サドル・ロード)から 3km の地点で停滞し、もはや脅威とはなっていない。

過去の噴火のパターンから、活発な噴火が再開されることはなく、現状は噴火が間もなく終息する可能性を示していると考えられる。ただし、噴火活動の低下にともなってマウナ・ロア山頂の膨張傾向が見られ、非常に低い活動度で噴火が継続する可能性もわずかながらある。

以上の理由から、ハワイ火山観測所(HVO)は、現在の火山活動に伴う危険性が限定的であることを反映して、火山警戒レベルを「警告」(WARNING)から「注意」(WATCH)に引き下げる。航空カラーコードは、噴火活動の継続と火山灰の放出の可能性の不確実性を反映し、オレンジ色のままとなる。