9月14日20時04分ごろ、バヌアツの南南東、ニューカレドニアのロイヤルティ諸島の東方のニュー・ヘブリデス海溝付近で M7.0 の地震が発生しました(震央地図)。震源の深さは、米国地質調査所(USGS)は 144.9 km、Geoscoppe は 139km としています。
以下は、USGSの資料にある「テクトニック・サマリー」の抄訳です:
2022年9月14日に発生したロイヤリティ諸島地震は、地表から約145km下の急傾斜あるいは中程度の傾斜の断層で発生した斜めにずれる正断層によって発生した。このような深さでの正断層は、一般に沈み込むプレート内部の破断と解釈される。
この地震が発生した場所では、オーストラリアプレートが太平洋プレートに対しておおよそ北方向に年速 73mm で移動し、ニュー・ヘブリデス海溝からバヌアツ島弧の下に沈み込んでいる。今回の地震は、これら2つのプレートの境界付近で発生したもので、沈み込むオーストラリア・プレートのスラブがマントル深部に沈み込む際に発生する曲げによる応力によって、断層が形成されたものと推定される。
この規模の地震は、地図上では点として描かれることが一般的だが、より大きな断層領域での滑りとした方がより適切に記述できる。この規模の地震は、通常、約40×20km(長さ×幅)の大きさがある。
この地震が発生した場所では、オーストラリアプレートが太平洋プレートに対しておおよそ北方向に年速 73mm で移動し、ニュー・ヘブリデス海溝からバヌアツ島弧の下に沈み込んでいる。今回の地震は、これら2つのプレートの境界付近で発生したもので、沈み込むオーストラリア・プレートのスラブがマントル深部に沈み込む際に発生する曲げによる応力によって、断層が形成されたものと推定される。
この規模の地震は、地図上では点として描かれることが一般的だが、より大きな断層領域での滑りとした方がより適切に記述できる。この規模の地震は、通常、約40×20km(長さ×幅)の大きさがある。
Mw=7.0, SOUTHEAST OF LOYALTY ISLANDS (Depth: 139 km), 2022/09/14 11:04:07 UTC - Full details here: https://t.co/Kmt1IMOzfA pic.twitter.com/WNSmv5mKL6
— Earthquakes (@geoscope_ipgp) September 14, 2022
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