9月11日08時47分ごろ(日本時間)、ニューギニア島東部で M7.6 の地震がありました(震央地図)。震源の深さは研究機関によって大きく異なっていて、USGS は 90.0km、EMSC は 80km、Geoscope は 39km としています。発震機構解は、正断層の運動による地震であることを示しています。
#Helicopter in an #Earthquake near #Lae PNG this morning. 7.6 Magnitude pic.twitter.com/MYyi9tDetu
— David Bennet (@bennetdg5454) September 11, 2022
震央は、ニューブリテン島南岸沿いに伸びるニューブリテン海溝の西端部がニューギニア島に上陸しているところで、インド・オーストラリア・プレートが北に向かって年速 72mm で南ビスマルク・プレートの下に沈み込んでいるとされています。沈み込み帯ですので、正断層の地震というのは奇異な感じがしますが、地下の構造が単純な沈み込み帯とは異なっているようです:
今日のパプアニューギニアの地震M7.6、震源深さの精度がもっとも良いと思われるISC-EHBの震源カタログによる断面と気象庁CMT解横向き震源球。
— hacchan9642 (@hacchan9642) September 11, 2022
この地震の深さ、USGSは90kmだがGeoscopeは39km、気象庁CMTは63km。図では90kmとした。震源分布が複雑なうえに深さが?で、解釈が難しい。 pic.twitter.com/eBvVfEA7bO
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