2020年10月21日水曜日

2つの小惑星が月と地球に接近

 10月22日から23日にかけて、小惑星〝2020 UL2〟と〝2020 UV〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 UL25~11  (月)10月22日 12:00
(地球)10月22日 18:46
1.01
1.07
2020 UV9~21  (月)10月22日 20:35
(地球)10月23日 01:21
1.97
1.26
(1LD=地球から月までの平均距離) 

UL2 と UV はともにアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。UL2 が最初に観測されたのは10月18日、UV が最初に観測されたのは10月17日です。

接近時の地球との相対速度は両者とも遅く、UL2 が秒速7.5km(時速約2万7000km)、UV が秒速8.3km(時速約3万km)と予報されています。

UL2 の月と地球への接近時刻には ±2分、±1分、UV の月と地球への接近時刻には ±2分、±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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