このところ、小惑星の接近ラッシュが続いています。10月23日には、小惑星〝2020 UO3〟と〝2020 UF3〟が地球と月に接近しました。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2020 UO3 | 6~14 | (地球)10月23日 00:53 (月)10月23日 01:26 |
0.91 0.51 |
2020 UF3 | 6~13 | (地球)10月23日 07:17 (月)10月23日 09:25 |
0.11 0.98 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
UO3 と UF3 はアポロ群に分類されています。
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。UO3 が最初に観測されたのは10月21日、UF3 が最初に観測されたのは10月20日です。
接近時の地球との相対速度ですが、UO3 は秒速16.7km(時速約6万km)と速く、さらに UF3 は秒速22.0km(時速約7万9000km)と非常に速くなっています。
UO3 の月への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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