2020年3月9日月曜日

ほぼ都市伝説「深海魚は地震の前兆」


産経新聞』の記事です。

「地震が起きた後で、地震より前に珍しい深海魚の出現などの不思議な現象を探せば、いくつか見つかるもの。その現象があったから地震が起きたとは限らないが、その現象と地震が関係すると思うことが『錯誤相関』と呼ばれる」:

東海大学と静岡県立大学の共同チームが、深海魚の出現事例(1928年から2011年3月までの漂着・捕獲事例336件)と地震の発生状況を調べた論文では、迷信だとの結論。ただし、この研究では、深海魚の出現場所から半径 100km の範囲で30日以内に M6. 0以上の地震が起きていないかを調べていますが、この 100km、30日、M6.0 という範囲設定が妥当であるかには疑問符が付きます。

記事には、「『不思議な現象を前兆だと結びつけることは、自然な考え方。あながち間違ったものではない』とも。天体観測を通じてナイル川が氾濫する時期を割り出した古代エジプト文明を引き合いに、『人間は自然の中から因果関係を見つけ出し、知恵を身に付けてきた』という記述もあります。


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