アポロ計画によって月面に設置された複数の地震計が記録した地震(月震)の大半は、地球の重力がもたらす潮汐力や、昼夜の温度差によって引き起こされたと考えられていますが、28件の地震については原因がよくわかっていませんでした。このほど "Nature Geoscience" 誌に掲載された論文によると、それらの地震は月面の活断層が震源で、活断層は月の収縮によって形成された逆断層であるとのこと:
- 月にも活断層による地震か、定説覆す研究
- Moonquakes ― “Shrinking Moon is Still Tectonically Active”
- 「月が痩せている!」縮んで断層形成 月面地震の危険 NASA
プレートテクトニクスが登場する前には、地球上の山脈などの形成を説明するために、地球が誕生してから徐々に冷えるに従って収縮したことが原因であるとする収縮説が唱えられたことがありました。