雌阿寒岳(地図)では、4月15日18時ごろから、ポンマチネシリ火口付近の浅い所を震源とする地震が増加しています。しかし、過去の噴火の際の増加に比べると少ない状況で、他のデータにも異常が見られないことから、噴火が切迫している状況ではないとのことです:
- 雌阿寒岳の火山活動解説資料 平成27年4月16日17時50分 (PDF形式)
雌阿寒岳では、今年3月9日に、2013年以来となる火山性微動が発生し、それにともなってポンマチネシリ火口南側で観測している全磁力値が減少に転じています。火口の南側で全磁力値が減少するのは、火口直下の温度が上昇し、岩石の熱消磁が起きていることを示しており、今後の推移に注意を払う必要があります:
雌阿寒岳 全磁力連続観測点「ポンマチ南東」の全磁力値変化 Credit: 札幌管区気象台 火山監視・情報センター |
全磁力観測の原理については以下の資料をご覧ください:
- 全磁力観測 (PDF形式)
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