2024年6月5日水曜日

長大なロール状の雲出現 — オーストラリア

 
6月4日昼前から午後3時ごろにかけて、オーストラリア南東部ニュー・サウス・ウェールズ州の上空に長大なロール状の雲が出現しました。この雲の長さは 300km を越えており、人工衛星からの画像にもはっきりと写るほどでした。 

「ロール雲は、火曜日の朝、ニュー・サウス・ウェールズ州東部で形成された大気重力波によって生じた。この大気中の目に見えない波は、上昇する空気の細長い領域を作りだし、それが十分に冷やされて平行な雲の帯を作った。このロール雲は、その後東に流れ、シドニー、ニューカッスル、ニューサウスウェールズ州東部の周辺地域の上空を通過した」:
 
ロール状の雲としては、オーストラリア北部のヨーク岬半島とカーペンタリア湾に現れる「モーニング・グローリー」が有名です。
 
 
関連記事
 

神奈川県西部で稍深発地震、異常震域

 
6月3日12時56分47.7秒、神奈川県西部で M3.6、深さ 136km(いずれも暫定値)、最大震度 1 の稍深発地震がありました(震央地図)。この地震による震度 1 以上の揺れが観測されたのは、栃木県宇都宮市と東京都府中市のみで、震源に近い地域では無感でした。異常震域現象と思われます。
 
 震源付近ではフィリピン海プレート上面の深さが 10km 前後、太平洋プレート上面の深さが 130km 前後です。
 
地震発生直後に発表された速報値では、M3.7、深さ 140km でした。また、防災科学技術研究所の発表では、震央は「山梨県東部・富士五湖」、Mw3.8、深さ 125km でした。
 
(図は防災科学技術研究所「AQUAシステム メカニズム解カタログ」より)
 
 
関連記事 

2024年6月4日火曜日

定置網にリュウグウノツカイ — 島根県江津市

 
6月3日、島根県江津市(地図)沖の定置網にリュウグウノツカイが入っているのが見つかり捕獲されました。体長約 1.7m で、若い個体とみられています:

キラウエア山が噴火 — ハワイ (補足)

 
キラウエア山の噴火は深夜に始まったのですが、以下は夜が明けてから撮影された動画。アイスランドの噴火と見まがうような亀裂からの噴火です。亀裂の長さは約 1km とのことです:
 
 

キラウエア山が噴火 — ハワイ

 
日本時間 6月3日19時30分、キラウエア山(地図)で噴火が始まりました。噴火場所は、山頂のハレマウマウ・クレーターの縁から南西に約 3km のあたりで、これまで多数の地震や顕著な山体の膨張が観測されていた場所です(地図)。

米国地質調査所(USGS)のハワイ火山観測所(HVO)が、日本時間 6月4日09時59分に発表した資料では、噴火は休止(pause)状態になっているとのことです。
 
以下のポスト(ツイート)の写真は、キラウエア山の北方にあるマウナ・ケア山頂(地図)のケック天文台から撮影されたものです:
 
 
 

小惑星 2024 KA2 が地球と月に接近

 
6月4日夜から 5日朝にかけて、小惑星〝2024 KA2〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 KA2 (2024年6月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月4日 22:46
 (月)6月5日 06:31
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.91 LD
(月)0.64 LD
推定直径
7 ~ 16 m
対地球相対速度
13.1 km/s ≅ 4万7000 km/h
初観測から地球接近まで4 日
次の地球接近
公転周期1417 日 ≅ 3.88 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

焼岳で火山性地震増加

 
人気の観光地・上高地に近い焼岳(地図)で山頂付近を震源とする火山性地震が増加しています。
 
「火山性地震の日回数は、6月1日8回、2日20回、3日15時までに1回(速報値)でした。また、5月24日から6月2日までの10日間の火山性地震の合計回数は76回でした」(日別地震回数表)、「山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いており、中長期的に火山活動が高まってきている可能性がありますので、今後の火山活動の推移に注意してください」: 
 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏は、最新の更新情報(No.364)に、5月23日に八ヶ岳と秋田観測点に同期して出現した噴火型変動を記載し、「八ヶ岳近傍で八ヶ岳より北よりの火山の近傍での地震活動の可能性」を指摘していますが、今回の焼岳の火山性地震増加はそれに対応するものでしょうか:
 
関連記事
 

2024年6月2日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-162)

 
米国イエローストーン国立公園の 5月の状況です。
 
5月30日にスティームボート間欠泉(地図)の噴出がありました。今年 3回目の噴出です。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月26日 58
2
4月3日 37
3
5月30日 57
 
 
5月の地震活動は通常のレベルでした。62件の地震が観測され、最大は 5月25日に発生した M1.8 でした。新たな群発地震の発生はなく、4月から続いている群発地震では 5月中に 20件の地震発生があり、通算 39件となりました。
 
イエローストーン・カルデラでは、2015年以来続いている長期的沈降傾向が継続していましたが、5月末には雪解け水や地下水流入による沈下停止あるいはわずかな隆起傾向が現れました。これは毎年夏期にみられる現象です。昨年 9月末以降では通算して約 3cm の沈下となっています。ノリス間欠泉盆地では過去 3ヶ月間で約 1cm の沈下が生じています。
 

 

2024年6月1日土曜日

新たな噴火始まる — アイスランド (続報)

 
5月31日付「新たな噴火始まる — アイスランド」の続報です。

アイスランド気象局が日本時間 6月1日01時30分に発表した情報によると、過去24時間、噴火は安定した状態で続いており、噴火開始から 4時間の平均溶岩流出量は毎秒 1500立方メートルと推定されるとのことです。

溶岩の脅威にさらされているグリンダビーク(Grindavik)の街 —— 「燃え盛る新しい溶岩がグリンダビークの町を取り囲んでいる。数か月前に設置された防壁のおかげで、町は今のところ溶岩に飲み込まれることを免れている。素晴らしい工学技術と建設技術だ!」:
 
 
 

メガマウスの入網相次ぐ — 高知県室戸市

 
5月25日付「定置網にメガマウス — 高知県室戸市」の補足です。
 
朝日新聞』の記事です。4月には、上記の定置網とは別の室戸市内の定置網 2カ所に少なくとも 3回、メガマウスが入っているのが見つかり、いずれの場合も網の外に放されていた、とのこと。サイズなどから別個体の可能性が高いとのことです:

上の記事には、これまで報道しなかった理由について、次のような記述があります ——
 
高知県の西部で震度6弱の地震が発生したためだ。珍しいものが見つかると必ず地震との関連を主張する人が現れることを懸念したからだ。

このような配慮によって、深海魚の出現やその他の宏観異常が黙殺され報道されないケースがかなりあるのではないでしょうか。今年はリュウグウノツカイの漂着や捕獲の記事が少ないように感じていますが、それは元日に起きた能登半島地震に対する配慮がはたらいているからかもしれません。