2023年11月12日日曜日

知床半島で M3.0

 
11月9日23時53分、知床半島中央部で 最大震度 2 の地震が発生しました(震央地図)。
 
知床半島での有感地震発生は比較的珍しく、2020年以降では 7回目です。いずれの地震も震源の深さが 0〜10km 未満の浅い地震です。
 
2020年1月1日 〜 2023年11月10日
(気象庁震度データベース検索を使用)
  


 今回の地震の震央から南に2km のところには羅臼岳(地図)があります。最後に火山活動があったのは 500~700年前とされています。1964年の1~3月には羅臼温泉で有感地震が1月160回以上、2月18回、3月3回発生し、最大規模は M4.6、震度4、で羅臼温泉で軽微な被害があったとのことです(気象庁資料)。
 
速報値では、M3.0、深さ10km、震央地名:根室地方北部となっていたのですが、2日後に発表された暫定値では、M3.0、深さ 0km、震央地名:網走地方とされています。震央地名の「根室地方北部」と「網走地方」の境界が知床半島の中央部を通っているので、震央位置が少しずれると、震央地名が変わってしまいます。

2023年11月11日土曜日

新島誕生 — 硫黄島沖 (続報)

 
海上保安庁が翁浜沖の新島の写真を公開しています:
 
新島の一部は溶岩で覆われているようですが、大部分は火山灰や火山礫のようで、波の浸食によって短期間で海没してしまいそうに見えます。
 
 

噴火警報 — アイスランド (補足)

 
11月11日付「噴火警報 — アイスランド」の補足です。
 
アイスランド気象局は 11月10日23時30分(日本時間 11日08時30分)に以下のように発表しています。この発表の後で避難命令が出されたようです:
  
国民保護当局が緊急レベルを宣言。 グリンダヴィークの居住者は、慎重に行動するように勧告する。

今日の午後、グリンダヴィーク北のスンジュカギガル付近で観測された地震活動とレイキャネス半島で観測された地殻変動に重大な変化が発生した。 地震活動はグリンダヴィークに向かって南に移動した。 今日の午後 6時以降の地震活動の推移と GPS測定の結果に基づくと、マグマの貫入がグリンダヴィークの下に広がっている可能性がある。この結果を踏まえ、スズルネス警察署長は国民保護当局と協力し、グリンダヴィークからの避難を決定した。 現在、緊急レベルの国民保護が実施されている。これは緊急避難ではない。グリンダヴィークの居住者は、慎重に行動してほしい。

現段階では、マグマが地表に到達するかどうか、またどこに到達するかを正確に判断することはできない。北のスンジュカギグムからグリンダヴィークに向かって広がる地域では、かなりの量のマグマが移動している兆候がある。このマグマの量は、(過去の)ファグラダルスフィヤルの噴火に関連した最大のマグマ貫入で観察されたものよりも大幅に多い。マグマ貫入の様子をより正確に把握するためのモデルを計算するために、さらなるデータが収集されているが、この作業がいつ完了するかは現時点ではわからない。
 
 

噴火警報 — アイスランド

 
10月17日付「地盤が急速に隆起 — アイスランド」の続報です。
 
アイスランドのレイキャネス半島では強い地震が発生するようになり、道路に亀裂が入るなどの事態になっています。 先ほど、噴火警報が発令され、非常事態が宣言されました。同半島のグリンダヴィーク(Grindavík、地図)の全住民は家から避難し町を離れるよう命じられました:
 
 
 

小惑星 2023 VC4 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 VC4〟が 11月8日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の翌日でした。
 
2023 VC4
(2023年11月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)11月8日 16:13
 (地球)11月8日 16:13
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.95 LD
(地球)1.00 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
9.5 km/s ≅ 3万4000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2040年7月31日ごろ
公転周期857 日 ≅ 2.35 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年11月10日金曜日

神奈川県東部で稍深発地震

 
11月10日午前10時00分ごろ、神奈川県東部を震源とする M4.2、震源の深さ 110km、最大震度 3 の稍深発地震がありました(速報値、震央地図)。
 
震央付近では、沈み込んでいるフィリピン海プレートの上面の深さが 20km 前後、太平洋プレートの上面の深さが 100km 前後なので、今回の地震は太平洋プレートのスラブ内部で起きたものではないでしょうか。

X(旧ツイッター)を見ると、神奈川県東部の地震は珍しいという投稿が目立ちます。以下のグラフは、神奈川県東部を震源とする有感地震(震度 1 以上)の過去 30年間の件数を示したものです(気象庁の「震度データベース検索」を使用、今回の地震は含んでいません):
 
(クリックで拡大)

30年間で計 68 件 ですから、年間 2.3 件となります。今年は、1月26日と 9月5日にも神奈川県東部を震源とする地震が起きています。68件の内訳は、震度 1が 42件、2が 18件、3が 5件、4が 3件です。震度 5以上は起きていません。また、神奈川県西部では同じ期間に 216件の地震が発生しています。
 
今回の地震は震源が深いので、あまりはっきりはしていないものの、震度の分布が震央から北東方向に偏る異常震域現象が現れているようです(震度分布図)。
 
今回の地震の震央は東京都との境界に近いので、2日後に発表される暫定値では「神奈川県東部」ではなく「東京都多摩東部」になるかも知れません。
 
 

フランク・ボーマン氏逝去

 
元 NASA 宇宙飛行士のフランク・ボーマン氏(Frank Frederick Borman II、退役大佐)が、11月7日にモンタナ州ビリングスで亡くなりました。95歳でした:
 
同氏は 2度の宇宙飛行をしています。1度目は 1965年にジェミニ 7号の船長として、世界初のランデブー(ドッキングの一歩手前、ジェミニ 6号に 30cm まで接近)を成功させ、2度目は 1968年にアポロ 8号の船長として人類初の有人月周回飛行で月を 10周しました。月を周回中にクリスマスを迎えたアポロ 8号の乗組員は、旧約聖書創世記の冒頭(神による天地創造を記述)を朗読し、地球にメッセージを送りました(下記の関連記事を参照してください)。

ボーマン氏は、NASA 退職後はイースタン航空に就職、最終的には CEO まで上り詰め、イースタン航空を全米でも屈指の大手航空会社に成長させました。
 
飛ぶことに関わり続けた生涯でした。
 
 
関連記事
 

カール・セーガン・デー

 
11月9日はカール・セーガン・デーでした。
 

 

 
関連記事

セント・ヘレンズ山で小規模地震頻発 (続報)

 
10月31日付「セント・ヘレンズ山で小規模地震頻発」の続報です。
 
「セント・ヘレンズ山(地図)の地震活動は高まった状態が続いているが、まだバックグラウンド・レベル内である。噴火は差し迫っていない」
 

小惑星 2023 VD4 が地球と月に接近

 
11月11日、小惑星〝2023 VD4〟が地球と月に接近します。
 
2023 VD4 (2023年11月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月11日 01:23
 (月)11月11日 06:50
接近日時 誤差
(地球)± 4 分
(月)± 6 分
接近距離 (地球)0.38 LD
(月)1.04 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
15.6 km/s ≅ 5万6000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2027年11月3日ごろ
公転周期475 日 ≅ 1.30 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。