11月9日23時53分、知床半島中央部で 最大震度 2 の地震が発生しました(震央地図)。
知床半島での有感地震発生は比較的珍しく、2020年以降では 7回目です。いずれの地震も震源の深さが 0〜10km 未満の浅い地震です。
今回の地震の震央から南に2km のところには羅臼岳(地図)があります。最後に火山活動があったのは 500~700年前とされています。1964年の1~3月には羅臼温泉で有感地震が1月160回以上、2月18回、3月3回発生し、最大規模は M4.6、震度4、で羅臼温泉で軽微な被害があったとのことです(気象庁資料)。
速報値では、M3.0、深さ10km、震央地名:根室地方北部となっていたのですが、2日後に発表された暫定値では、M3.0、深さ 0km、震央地名:網走地方とされています。震央地名の「根室地方北部」と「網走地方」の境界が知床半島の中央部を通っているので、震央位置が少しずれると、震央地名が変わってしまいます。