2025年12月7日日曜日

黒死病の大流行は火山の噴火が引き金か


中世ヨーロッパ全域で大流行し、地域によっては人口の 8割が死亡したとされる黒死病(ペスト)。そのきっかけは、14世紀中頃に発生した「正体不明の火山噴火」だった、という説が発表されました。
 
氷床コアの記録の中に、硫黄が急増している証拠を発見。樹木の年輪が気候が寒冷化していたことを示す。

パンデミックが始まる 2年ほど前に火山が噴火 → 火山灰の煙霧が地中海地域全体で数年にわたって太陽光を遮る → 気温が低下・農作物の不作 → 飢饉や内乱の恐れ → 黒海地域から穀物を緊急輸入 → 穀物を積んだ船に中央アジアの野生の齧歯類 → ペスト菌に感染したノミが人間に寄生。