富山大学や金沢大学などの研究チームの発表です。能登半島北東部の温泉・深層地下水の定期観測によって、能登半島地震の発生に関与したされる深部流体の起源と地震に先行して現れた変動を明らかにした、との内容です。
「能登半島直下まで上昇したマントル物質は、(中略)直径約 1km のマグマを供給し、これが冷却・固化する過程でマントル起源ヘリウムを含む水・流体を放出し、蓄積された深部流体が群発地震を駆動した」、「ヘリウム同位体比の低下から計算した体積ひずみは令和6年能登半島地震に先立ち増加しており、地震の前兆現象と言えるかもしれません」:
- 能登半島北東部の温泉・深層地下水の定期観測が深部流体の起源と令和6年能登半島地震に先立つ変動を明らかにした
- 能登半島北東部の温泉・深層地下水の定期観測が深部流体の起源と令和6年能登半島地震に先立つ変動を明らかにした (PDF形式)
- Helium isotope anomaly in groundwater prior to the 2024 Noto Peninsula earthquake
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