2018年6月30日土曜日

十勝岳で火山性地震や火山性微動が増加 (続報)


6月11日付「十勝岳で火山性地震や火山性微動が増加」の続報です。

十勝岳(地図)ではその後も火山性微動が発生しています。発生したのは、6月19日、23日、25日、28日で、各1回です。火山性地震も継続して発生していますが、特に多かったのは 5月29日(11回)と 6月8日(13回)です。

気象庁の「平成30年 No.26 週間火山概況 (6月22日~6月28日)」によると、火山性地震と火山性微動が発生しているのは、62-2火口(地図)付近の浅い所です。「2006年以降の山体浅部の膨張が継続する中で、噴煙高の高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的な増加など、火山活動の活発化を示唆する現象が観測されていますので、今後の火山活動の推移に注意」とのことです。

なお、気象庁が原則として毎週金曜日午後4時前後に発表してきた『週間火山概況』は、次号「平成30年第27号(7月6日発行)」が最後となります。理由は説明されていません。日本の火山の動向を1週間分まとめて把握できる便利な資料だったので残念です。気象庁は火山に関して多種多様な資料を作成・発表しており、内容が重複することもしばしばです。『週間~』の廃止は、業務の見直し、働き方改革の一環かもしれません。


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