2014年4月8日火曜日

スカイダイバーが隕石とニアミス?


ノルウェーで、パラシュート降下中のスカイダイバーのすぐそばを〝隕石〟が通過。その様子をダイバーがヘルメットに装着していたカメラが捉えていたと話題になっています:

動画では〝隕石〟が一瞬で飛び去ってしまうので、注意していないと見逃してしまうかも知れません。以下は、〝隕石〟が写っているフレームを1枚の画像にまとめたものです。石のようなものが回転しながら落下している様子がわかります:

公開されている動画が捏造されたものではないという点については確かなようで、動画を放映したノルウェーの公共テレビ・ラジオ局 NRK(ノルウェー放送協会)も請け合っています。

しかし、映像に記録されている物体が本当に隕石だったのかについては議論があります。大気との「摩擦」で発光する段階を過ぎ、ダークフライト状態に入った隕石であるとする見方がメディアでは大勢で、映像から落下地点を絞り込んで隕石を捜索している人たちもいます。

その一方で、隕石ではなくパラシュートに紛れ込んでいた小石のようなものが、パラシュートが開いたタイミングで放り出されたとする見解も複数の専門家から出されています。パラシュートが開いたときに、中に紛れ込んでいた何かが飛び出すことは、それほど珍しいことではないそうです。

以下は、物理学者で NASA の惑星科学者でもある Philip Metzger 博士が公開している分析結果です。博士の結論は、〝 the ballistics are consistent with it being a small piece of gravel that came out of his parachute pack and flew past at close distance〟(弾道学的特性は、その物体がダイバーのパラシュート・パックから飛び出した小石で、直近を飛び過ぎていったということと一致する)というものです:

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