2026年5月4日月曜日

FEAR-2 実験: 人工地震の誘発に成功


スイス南部の山岳地帯にあるベドレット地下地球科学・地熱エネルギー研究所(地図)の地下で 4月22日から25日にかけて行われた人工地震誘発実験 FEAR-2(Fault Activation and Earthquake Rupture、説明図)が成功しました。約50時間にわたって水を制御注入し、24時間体制で連続モニタリングを行った結果、地震活動を制御された方法で誘発できることが実証された、とのことです。
 
実験の狙いは、地震の発生場所で直接測定を行うことで、いくつかの根本的な疑問を解き明かすことです。地震の直前に何が起こるのか、地震を終息させる要因は何なのか、といった点です。これらのデータによって地震予測の精度向上が可能になることも期待されています: 
 
2つの別々のボーリング孔にある 2つの刺激区間を介して同時に行われた注入により、計測機器が多数設置された実験領域全体で、複数の地層構造が活性化されました。
 
約 50時間のポンプ運転で合計 750m³の水が注入されました。数千回の非常に小さな地震が誘発され、局所的なマグニチュードは -5から -0.14の範囲でした。目標断層帯でいくつかの地震が発生した一方で、流体注入によって活性化された近隣の地質構造でも多数の地震が発生しました。実験の中止は、コア計測ネットワーク外で発生する地震が増加し、科学的分析が困難になった時点で決定されました。


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