The volcano near Naples is shaking the ground in a way that scientists say it hasn't for centuries, posing risks for hundreds of thousands of people living in the 8-mile-wide crater left by past eruptions. n.pr/44w8Kox
— NPR (@npr.org) 2025年11月25日 19:24
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イタリアのナポリ近郊にあるカンピ・フレグレイ火山(地図)の現状を伝える非常に長い記事です。多数の写真と共に、2010年以降の地震数を示すグラフが掲載されていますので、グラフだけでもご覧ください。その急増ぶりに驚かれると思います:
以下は記事からの抜粋です ——
「カンピ・フレグレイでは年間を通して地震の発生頻度が増加している。大半は低マグニチュードだが … マグニチュードも次第に大きくなり始めている」
「先史時代の噴火は太陽を遮り、夏を冬に変え、ヨーロッパとロシアを厚い火山灰で覆った。今、ナポリ近郊にあるこの巨大な火山が再び活動を開始し、科学者によると何世紀にもわたって見られなかったような揺れを地面に与えている」
「最近発生した 2つの地震は、これまで観測された中で最強のものだ」
「この地域で最も有名な火山、ヴェスヴィオ山はナポリの東に聳えている。その火砕流は古代ローマの都市ポンペイの時を止めた。1834年の噴火を目撃したハンス・クリスチャン・アンデルセンは溶岩を『巨大な、落下した星々』と表現した」
「1万5000年前の最後の大噴火の前には、科学者によると地面は約25メートル隆起していた。現在、地面は再び着実に隆起しており、2005年以降は 4.6フィート(約1.3メートル)上昇し、その速度は加速している」
「現時点ではデータが示すのは、これらの地震はマグマの上昇というより、ガスが過熱した水を地中から押し上げる結果である可能性が高いという。科学者たちはこれが必ずしも噴火が差し迫っていることを意味しないことを願っている。しかし確かなことはわからない」
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