- AI reveals hidden 'ring fault' that is unleashing earthquakes at Italy's Campi Flegrei volcano (AIがイタリアのカンピ・フレグレイ火山で地震を引き起こす隠れた「リング状断層」を明らかに)
以下は記事からの抜粋です ——
新たなAIツールにより、カンピ・フレグレイでは 2022年から 2025年の間に 5万4000回以上の地震が発生したことが明らかになった。研究者たちはこれらの地震をマッピングすることで、巨大で鮮明なリング状の断層を発見した。
9月4日付の科学誌『サイエンス』に掲載された
AIツールの分析結果によると、2022年から2025年半ばにかけてカンピ・フレグレイで発生した地震の 4分の
3が未検知だったことが明らかになった。従来の手法ではこの期間に 1万2000件の地震が記録されていたが、AIを用いた解析ではその数は
5万4000件近くに達すると示唆されている。
カンピ・フレグレイでは 2025年に入ってからマグニチュード 4以上の地震が 5回発生しており、2005年以降、火山活動の活発化の兆候が見られている。しかし、この地域で発生する地震のほとんどは検知されていないことが、AIを用いて過去数年間に検知されなかった数万件の地震を特定した新たな研究で明らかになった。
カンピ・フレグレイは過去 4万年間でヨーロッパ最大級の噴火を 2回起こしており、その初期の活動も爆発的であったことを示唆する証拠が存在する。
カンピ・フレグレイの直径 11キロメートルのカルデラ内には 36万人以上が居住しており、その周辺地域には約 150万人が居住している。
研究者たちはこれらの地震の発生場所をマッピングすることで、従来の手法では明らかにされていなかった断層を発見した。
ポッツオーリ(地図)は 1980年代に隆起を経験しており、現在も同様の隆起が再び起こっており、町の地下の地盤は毎年約 10センチメートルずつ隆起している。声明によると、隆起領域は複数の断層に囲まれており、沖合まで伸びる細く明瞭な「環状断層」を形成していることが判明した。
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