2021年8月13日金曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-242)

 
 八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 8月12日14:50 付けで更新情報を出しています。
 
高知観測点 K1 観測装置の特異変動終息せず。「K1 特異は直前特異ではなかった 『K1特異終息待ち』 8/14 以前の可能性否定 早い場合でも 8/15 以降の可能性」:
 
K1 観測装置(高知観測点)— 図1 参照
  • 前回の更新情報では、K1 観測装置に 8月2.1日から出現し始めた特異変動を、同観測装置の 7月21.5日極大の特異変動に対応する直前特異であると考え、地震発生時期を推定した。
  • しかし、特異変動は予想した終息時期になっても終息せず、8月12日午後現在も終息していない → 直前特異ではないことが明らか。
  • 図1 は K1 特異変動の最大部の変化を示す。8月5.3日と8月6.3日に同じ形の山型変動。2つの山の中心 8月5.8日、または後続の山型を含めた 3つの山の中心 8月6.8日が極大の可能性。
    • 初現 8月2.1日、極大 8月6.8日 → 8月15日± に地震発生(この場合、8月13日昼ごろに終息と予測)
    • 極大 8月5.8日、8月12日午後終息 → 地震発生は 8月15日以降(8月12日午後現在まだ終息せず → 早い場合でも発生は 8月15日以降となることは確実)
  • 「このK1特異が日々終息していない段階で何日迄は発生の可能性なしという情報を出すべきだったかもしれませんが、K1特異終息を待って確実な情報を配信予定でした。しかし終息せず情報が書けませんでした。大変申し訳ございませんでした。」

CH07 観測装置(八ヶ岳)— 図2 参照
  • 図2は、CH07観測装置の基線で横軸(時間軸)は図1 と同じ。基線から細かく突出している変動の多くは流星や航空機のエコー。基線から上下への大きな変動は特異前兆変動。8月5.2日と8月7.2日に下向きの大きな変動。
  • 8月5.2日を主極大、8月7.2日を副極大と認識すると、主・副極大型過去事例と調和。
  • 経験則では[主極大〜地震発生]:[主極大〜副極大]= 3.7:1 が平均的。主極大が鋭い形では 3:1、主極大が緩やかな形では 4.2:1 に近くなる。今回は主極大の継続時間が長いので、4.2:1 を使用して計算 → 8月13日±3日。
  • 最後の下向き変動は終息前時期に前兆が大きく出る場合がある過去例と同様。
  • CH07 観測装置の変動は高知観測点の K1 観測装置と同様な時期に出現した形態の異なる前兆変動と認識。このような例は初めて。
  • CH07 観測装置は 7月14日の落雷停電によって不調となり、7月18日に新受信機に交換し試験運用していたため、当初は気づけなかった。
  • 主・副極大型前兆変動と認識すると上記のとおり 8月13日±3日が算出されるが、8月12日昼までは CH07 観測装置に変動が現れているので地震発生は 8月15日以降となることが推定される。

そのほか
  • CH34 観測装置(八ヶ岳)のBT変動(Baseline Thickness anomaly、静穏時より基線幅が増大する変動)の周期性経験則からは、地震発生日として 8月15日±3日が算出される。
  • 以上述べたように 8月13日±3日や 8月15日以降の可能性を示す変動があり、8月15日または8月16日に地震が発生する可能性も否定できない。仮に 8月15日の場合は、CH07 も K1 も 8月13日未明には終息する可能性、8月16日の場合は 8月13日深夜ごろに終息する可能性が計算できる。
  • 「現在の認識が誤りであった場合は、9月等の可能性も否定できませんが、発生が近い可能性を考え、現段階で言えることとして、早い場合でも発生は、8/15以降であることをご報告いたします。K1が終息次第、発生日を計算して報告予定です。とにかくK1特異の終息を待ちます。」
 
推定時期高知観測点 K1 の特異変動が終息するのを待って計算予定
ただし、8月15日または 16日の可能性あり(8月16日±1日)
推定時刻 午後6時30分±2時間(または 午前7時±3時間)
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など
浅間山、白根山などの火山近傍
続報 No.307」所載の図3参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
地震発生で近傍火山の活発化・噴火の可能性あり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震