2020年12月2日水曜日

アレシボ天文台の電波望遠鏡が崩壊

 
現地時間 12月1日、カリブ海の米国領プエルト・リコにあるアレシボ天文台(地図)の巨大電波望遠鏡が崩壊しました。 1963年に建設され、反射面の直径は 305m:

同電波望遠鏡は、今年8月、ハリケーンの影響で、地表に設けられた反射面の上方に垂下されている観測装置(約 900トン)を支えるケーブルの 1本が脱落して落下し反射面を損傷、さらに 11月6日にメイン・ケーブルが破断して損傷が広がりました。これを受けて全米科学財団(National Science Foundation)は復旧を断念し解体する意向を 11月19日に表明したところでした:

アレシボ天文台の電波望遠鏡は、中国が貴州省に建設した「天眼」(直径 500m、2016年に一部稼働開始、2020年に完成)に抜かれるまでは世界最大の電波望遠鏡でした。
 
 
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