2019年2月27日水曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-36)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、2月25日11時43分(日本時間26日03時43分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年7回目の噴出です(昨年の噴出記録はこちらを参照してください):

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9


最寄りの地震計の記録によると、今回の噴出は前回と同様に振幅が小さく、継続時間も短い弱々しい感じの噴出だったようです。

地震計の記録では、噴出開始を示す振幅の増大は11時43分ごろに始まっていますが、複数の目撃者はその10分前ごろから噴出が始まったと証言しています。この食い違いは次のように推定されています ―― 熱水と水蒸気の噴出では、後者の方が地震計に記録されやすい。今回の噴出は熱水の湧き出しによって始まったため、最初の10分間ほどは地震計に目立った変化が記録されなかったのだろう。

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


関連記事