2018年10月29日月曜日

インドネシア・スラウェシ島 M7.5 (続報-6)


横ずれ断層による地震だったのに津波被害が大きかったのはなぜかという疑問が解決されつつあります。逃げる余裕がほとんどない津波がありうるということ、日本でも今後起きる可能性がある、また過去に何回も起きていたということが示されています。

東北大学・今村文彦教授のチームによる調査報告が紹介されています。「大きく地滑りが発生した痕跡も湾の西部を中心に少なくとも6か所で見つかった」:

こちらは、中央大学・有川太郎教授(海岸・港湾研究)のチームによる調査報告を紹介しています。やはり、パル湾の沿岸や海底の少なくとも6カ所で地滑りが起きたことが津波の原因である、とされています。「海底調査を実施したインドネシア海軍は、ワニ村沖の水深200~500メートルで海底地滑りがあったと発表」:

こちらは国際協力機構(JICA)の現地調査を報じています。津波の原因となった地滑りが液状化によって引き起こされたと結論づけています。「陸の津波」や「液状化重力流」という耳慣れない言葉も出てきます:

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