「中国地震局は地震予知の実現を目指し、2016年9月から5基体制で人工衛星での電離層観測による『地震予知』の運用体制に入る」:
フランス、イタリア、ロシアに続いて中国もこの分野に参入です。当初は2015年に人工衛星を打ち上げるとされていました。アメリカでは私企業が地震予知用の人工衛星を打ち上げています。
日本はこの分野では出遅れています。電磁気的な現象による地震予知については未だに研究者のコンセンサスが得られていません。既存の研究分野の維持に予算が取られて人工衛星どころではないのかも知れません。また、人工衛星に予算を取られると死活問題となる分野の研究者の抵抗も激しいのではないでしょうか。
参考資料です:
- 世界の地震電磁気観測衛星の現状 (PDF形式)
- 地震電磁気観測衛星:DEMETER (1997年から2013年までの進捗が年表風に記載されています)
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