2013年12月6日金曜日

西之島「新島」 → 大地震・富士山噴火?


小笠原諸島の西之島近くで海底噴火によって「新島」が誕生したことが、大地震や富士山噴火の前兆ではないかという懸念を様々なメディアが取り上げています。

「東日本大震災は東日本がのる北米プレートと太平洋プレートの境界で起きたものですが、西之島はフィリピン海プレートにのっています。地震にかかわったプレートと違うことと、東京から南へ1000キロ離れていることを考え合わせると、東日本大震災に誘発されて噴火したものではないと思われます」:

「今年10月の地震学会で、1605年の慶長地震について新たな説が出ました。震源は南海トラフではなく、伊豆・小笠原海溝というのです。犬吠埼から九州にかけて大津波が襲った記録が残っている地震です」:

「前回、西之島で噴火があった1974年には、死者30人を出した伊豆半島沖地震(マグニチュード6.8)が起きるなど、マグニチュード7レベルの地震が多発」、「今回、新島ができたエリアは、10年で1mもプレートが動き、巨大な地震エネルギーが蓄積されているのは紛れもない事実」:

「『大地震→噴火』よりも、『噴火→大地震』というパターンの方が絶対的に多い」、「今回の海底噴火を予言していた人がいる」:

20世紀半ば以降にM9を超える地震が発生した地域では、数年以内に近くの複数の火山が噴火しています(リスト)。今のところ、東北地方太平洋沖地震だけが例外的に噴火を誘発していないので富士山が危ないということになるのでしょうが、富士山よりも震源域に近い東北地方の複数の火山でも火山性地震や火山性微動が増えたり、地殻変動が観測されるなどの異変が観測されています。

そもそも、富士山ほど震源から遠く離れた火山でも噴火すれば東北地方太平洋沖地震によって誘発されたと言えるのでしょうか。そう言えるのであれば、今回の西之島「新島」の噴火もそう言って差し支えないでしょう。だとすれば、東北地方太平洋沖地震も晴れて「例外」ではなくなるわけです。


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