2024年2月3日土曜日

新たな噴火が迫る — アイスランド

 
1月14日に始まり、溶岩の一部がグリンダヴィーク(地図)の市街地に流れ込んだ噴火は数日で終わりましたが、新たな噴火の開始が迫ってきているようです。以下は、アイスランド気象局が日本時間 2月2日01時00分付で発表した内容の概略です ——
 
アイスランド気象局とアイスランド大学が精査した GPS データに基づくモデルでは、スヴァルツェンギ地域の地下に約 650万立方メートルのマグマが蓄積していることが示されている。 この評価によると、マグマはまもなく 2024年1月の噴火時に流出した量と同じ量に達すると予想される。したがって、次の噴火は 2週間以内、場合によっては数日以内になる可能性がある。

次のマグマ貫入もしくは噴火に対する警報の余裕が 1月14日と同様になるという保証はない。1月14日の噴火では、群発地震の始まりからハガフェルのすぐ南で噴火が始まるまで約 5時間であった。昨年 12月18日の噴火では約 90分で、その噴火はスンドヌクスギガル火口列の下にある(現在は固化した)マグマ貫入のほぼ中間点で発生した。マグマの側方貫入が繰り返されると、マグマが地表に到達することが容易になり、その結果、(噴火前の)地震活動が少なくなる可能性がある。しかし、マグマの急速な動きには常に微小地震の増加がともなう。最短警報時間は火山噴火の 1時間前であり、最も可能性の高い経路は昨年 11月10日のマグマ貫入による亀裂に沿ったものになると我々は推定している。