以下は『San Francisco Examiner』紙に掲載された記事で、地震予知の重要性を訴える内容です。初出は2013年8月6日ですが、2022年5月26日に更新されました:
- California needs to take earthquake prediction more seriously (カリフォルニア州は地震予知にもっと真剣に取り組む必要がある)
以下は、記事中の興味深い部分のテキトー訳です:
西海岸で注目されるべき原動力は、月と太陽の重力潮汐の結合である。重力潮汐は、この宇宙の重要な力の一つである。太陽系でもっとも目立つ景観のいくつかも重力潮汐によって形成されたものである: たとえば木星の衛星イオの活発な火山や土星の衛星エンケラドスの超巨大間欠泉など。重力潮汐の力は、断層、特にすでにストレスがかかっている断層を突き動かすのに十分である。現在受け入れられている科学的見解では、潮汐の影響は地震活動における補助的な力ではあるが、物的被害や負傷者、死者を出すほどの強力な地震を引き起こすには最小の刺激でしかないというものである。しかし、カリフォルニア州南部の歴史記録は、この見解が月と太陽の重力の影響を過小評価している可能性を示す経験的な証拠を提示している。ロングビーチ地震のあった1933年からノースリッジ地震のあった1994年の間に、ロサンゼルスのダウンタウンから70マイル(約110km)以内で、死者が出た大地震が6回発生した。これらのM5.8からM7.3の地震は、いずれも夜明けか夕暮れ時に発生した。この61年間(1933〜1994)にロサンゼルス大都市圏で起きた地震で死亡した人は全員、午前4時から7時45分、または午後4時から7時45分の間に死亡している。このようなことが偶然に起きる確率は5000分の1前後である。また、これらの地震はすべて夜明けか夕暮れ時に発生しただけでなく、その3分の2は月と太陽の引力が組み合わさる新月または満月から36時間以内に発生した。このような顕著な発生傾向が偶然に起きる確率は1万分の1で、極めて考えにくい。ベイ・エリア(カリフォルニア州北部のサンフランシスコ)の住民は、以上のようなことは(同州南部の)ロサンゼルスに限った話かと問うだろう。衆知のように、サンフランシスコの2つの大地震は、ほぼ正確に12時間の間隔をおいて発生している。1回目は1906年の午前5時18分、2回目は83年後の1989年の午後5時4分である。同じ特徴は、サンディエゴから(カナダ)ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー、そしてさらに北でも見られる。北米史上最大の地震であるM9.2の地震は、夕暮れ時の午後5時36分に発生し、アラスカ州のアンカレッジを壊滅させた。それは、月が満月になった正確な瞬間から47分後のことであった。
関連記事
- 最近の地震は夜に多い? (22年5月4日)
- 満月・皆既月食と地震多発 (22年5月24日)