2017年9月28日木曜日

小惑星 2017 RW17 が地球と月に接近していた


9月14日に発見され翌15日には見失われてしまった小惑星〝2017 RW17〟が、9月16日(日本時間17日)に地球と月に接近していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ型に分類され、直径は 3~6m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 RW173~6 (地球)9月17日 00:53
 (月)9月17日 07:22
1.08
0.68
(1LD=地球から月までの平均距離) 

観測回数が少ないため、地球と月への接近時刻にはそれぞれ ±7分、±11分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速13.8km(時速約5万km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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