2012年2月23日木曜日

雲の平均高度が低下


NASAのサイトに2月21日付で掲載された記事です。2000年3月から2010年2月にかけて、地球全体の雲頂高度の平均値が1%低下したという内容です:

1%は30mないし40mに相当。平均高度の低下は、高度の高いところに雲が発生しにくくなっていることが主要な要因。研究チームのリーダーは〝something quite important might be going on〟(何か大変重要なことが進行しているのかも知れない)と語っています。
このまま雲の高度が下がり続けると、地球から宇宙空間への熱の発散が効率よく行われるようになり、地表の温度が下がって地球温暖化の進行を遅らせる可能性がある。この現象は地球温暖化を妨げる方向に作用するが、地球温暖化自身がもたらしたネガティブ・フィードバック(負帰還)のメカニズムであるのかも知れない。「雲の高度が低下する原因が何であるのかはっきりとはわからないが、雲の発生高度を押し上げる大気の循環パターンに変化が生じているためと考えられる」と研究チームのリーダー Roger Davies は語っている。

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