2022年10月9日日曜日

イースター島で火山噴火?

 
太平洋の孤島・イースター島(地図)で、10月3日ごろから原野火災が発生し、複数のモアイ像に修復不可能な損傷があったことは報道でご存じのことと思います。火災が広がったのは同島東部のラノ・ララク火山(Rano Raraku、地図)の山麓です。現地では、この火災を「意図的」、「放火」とみているようです:


その一方で、次のような報道もあります:

月曜日(10月3日)、イースター島のラノ・ララク火山が噴火し、火災が発生した。火災はラノ・ララク地区に広がり、島のシンボルである石像が被害を受けた。

ラノ・ララクはモアイ像の採石場としても知られており、約400体の石像が点在している。イースター島の旅行サイトによると、観光客を引き寄せるモアイ像は、約半数は完成しているが、残りは未完成のままである。

今回の火災で、採石場の約250エーカー(100ヘクタール)が焼失し、少なくとも500年間はそこに立っていた石像群の一部が永久的な損傷を負った可能性がある。

 
Smithsonian Institution の火山データベースによると、ラノ・ララク火山には噴火の記録はないようです。以下は同データベースにあるイースター島の解説をテキトー訳したものです ——
 
三角形をしたラパ・ヌイ島(Rapa Nui、別名:イスラ・デ・パスクア Isla de Pascua、イースター島)は、玄武岩を手彫りした印象的な巨石像で知られている。この島は、東太平洋の海嶺から東に向かって伸びているサラス・イ・ゴメス海嶺(Salas y Gómez Ridge)の上に位置している。
 
3つの主火山と70以上の副噴火口から構成されている。南西部のラノ・カウ(Rano Kau)は幅1.5kmの平底クレーターを持ち、東部にはポイケ(Poike)火山がある。両者は更新世に形成された。テレバカ(Terevaka)は鮮新世から更新世にかけての広大な楯状火山で島の北部にあり、多くの火山砕屑丘がある。
 
最も新しい溶岩流は、西-中央の海岸に近いヒバ・ヒバ(Hiva-Hiva)にあり、2000年未満の古さと考えられている。
 
 
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