2017年6月7日水曜日

草津白根山の噴火警戒レベルを引き下げ


6月7日14時、気象庁は草津白根山(地図)の噴火警戒レベルを「2(火口周辺規制)」から「1(活火山であることに留意)」に引き下げました:

草津白根山の噴火警戒レベルは、2014年6月3日から「2(火口周辺規制)」に引き上げられていました。

草津白根山では5月27日から一時的とはいえ火山性地震が増えていたので、このタイミングでの噴火警戒レベルの引き下げにはやや意外な印象を受けました。「火山性地震が一時増加しましたが、その多くは山頂から比較的離れた長野県北部の地震」で、草津白根山の火山活動とは直接の関係はない、との判断のようです:

気象庁「草津白根山の火山観測データ」より

その他の火山活動の指標 ―― 火山ガスの組成、地熱域の温度や広がり、火山性微動の有無、地殻変動(湯釜直下浅部の膨張)、全磁力連続観測による湯釜近傍地下の温度の変化など ―― はすべて、火山活動の低下を示しているようです。


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