2017年2月12日日曜日
最大級のクジラ集団座礁、そして地震連発 ― ニュージーランド
2月10日朝にニュージーランド南島北端部の海岸(地図)で見つかったゴンドウクジラの集団座礁事件。当初は約400頭で、同国で記録が残る19世紀以降では3番目に多いとされていましたが、後続の群れが次々に砂浜に乗り上げ、最新の報道では650頭余に達しています。
南島では12日朝からM5.2を筆頭に、M3.2、M4.2などの地震が発生しています。専門家は、昨年11月14日に発生したカイコウラ地震(M7.8)の余震であって、クジラの集団座礁とは関係がないとしています:
集団座礁が発生した Farewell Spit(さよなら岬、地図)はイルカやクジラの集団座礁が多発する場所として有名です。イルカやクジラの通り道となっている北島と南島の間の海峡に面し、湾を取り囲むように細長い砂嘴が伸びていて、湾内は遠浅になっています。このような天然の定置網ともいえる地形がイルカやクジラの集団座礁を誘発している可能性があります。
以下の記事には、1970~2017年の間に座礁が発生した地点を時系列で示す動画(赤い点が大きいほど規模が大きい)と、1840~2017年の間に50頭以上の集団座礁が発生した地点を示す地図が掲載されています:
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