2012年12月7日金曜日

十勝岳で火山性地震増加 ― 北海道 (続報-2)


12月3日付「十勝岳で火山性地震増加 ― 北海道 (続報)」の続報です。

気象庁が12月7日に発表した「週間火山概況(平成24年49号:2012年11月30日~12月6日)」によると、十勝岳(地図)の火山性地震は12月2日の20時以降は通常の状態にもどったとのことです:
2日11時30分頃から火山性地震が一時的に増加しました。地震回数は16時台をピークに低下し、20時以降は通常の状態に戻りました。2日13時37分頃に発生した地震(マグニチュード4)2.8(暫定値))では、山麓の白金温泉地区と十勝岳温泉地区で震度1程度の揺れを感じました(美瑛町からの通報及び聞き取り調査による)。十勝岳で揺れを感じる地震が発生したのは2000年6月25日以来です。火山性微動は観測されず、空振計や地殻変動のデータにも変化はありませんでした。 
現在のところ、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められないため、防災対応の必要はありません。しかし、2006年からみられている62-2火口直下浅部の膨張は継続しているため、今後の火山活動の推移に注意してください。

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