2015年12月11日金曜日

貞観地震当時と今は似ているか


横浜地球物理学研究所のツイートから:



VEIは火山爆発指数(Volcanic Explosivity Index)の略。噴出物の量で噴火の規模を示します。VEIの数値が1上がると噴出物の量は10倍になりますが、VEI1からVEI2の場合だけは100倍です。

火山灰でヨーロッパの航空路線を大混乱に陥れたアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火(2010年)はVEI4。富士山の宝永大噴火(1707年)、ポンペイを埋め尽くしたヴェスヴィオ山の噴火(79年)、山体崩壊をともなったセント・ヘレンズ山の噴火(1980年)はいずれもVEI5。10世紀におきた白頭山の噴火や、1991年のフィリピン・ピナツボ山の噴火はVEI6。約2万2000年前に起きた姶良カルデラの噴火はVEI7、64万年前におきたイエローストーンの噴火は最大のVEI8とされています。


小惑星 163899(2003 SD220)の地球接近について


小惑星〝163899(2003 SD220)〟が12月24日に地球に接近することが世界中で報道されています。多くは大手のメディアではなくB級・C級の新聞や、UFOや陰謀論をあつかうウェブサイトです。接近の日がたまたまクリスマスのホリデイ・シーズンだから、ということで注目されているのかも知れませんが、この程度の大きさの小惑星のこの程度の接近は大して珍しいことではありません。

このブログでは小惑星が地球に2.0LD以内に近づく場合に取りあげてきました。その基準からすると今回の接近は遠すぎるのですが、今回は例外ということで ・・・

12月24日午後10時8分(日本時間)、小惑星〝163899(2003 SD220 = 2000 AD229)〟が地球に28.40LDまで接近します。メートル法では約1092万kmですから、「ニアミス」とは言い難い距離です(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は2000年に発見されたもので、アテン群に属し、直径は1.1~2.5kmと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速7.84km(時速約2万8000km)と予報されています。

小惑星 推定直径
km
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
163899
(2003 SD220)
1.1~2.5 12月24日22:08 28.40


この小惑星は地球と金星にしばしば接近します。現時点では2199年までの接近予報が公開されているのですが、地球や金星に衝突する可能性はありません。ヤルコフスキー効果があったとしてもです。

衝突しなくても、接近した際に重力の影響で地震や津波が起こるのではと心配する向きもあるようです。しかし、この小惑星が地球に及ぼす重力は太陽や月に比べれば無視できるほどの微々たるものです。大きな影響があるのであれば、小惑星〝162173 Ryugu (1999 JU3)〟に向かって飛行中の「はやぶさ2」の軌道にも影響が出ることでしょう。地球よりはるかに小さく軽いのですから。

発見前の1966年12月22日には、今回の接近よりも近い8.03LD(約310万km)まで地球に近づいたことが軌道計算でわかっています。この接近の前後1ヶ月(66年11月22日~67年1月22日)に世界で発生したM6以上の地震は22件、そのうちM7以上は4件でした(USGSのデータベースによる):
  • 12月28日 M7.7 アントファガスタ (チリ)
  • 12月31日 M7.8 サンタ・クルーズ諸島(ソロモン諸島)
  • 12月31日 M7.1 サンタ・クルーズ諸島(ソロモン諸島)
  • 1月5日 M7.0 モンゴル中央部

今回の接近よりも地球に近づくのは2174年12月22日午前7時6分(日本時間、不確実さは1分未満)で、接近距離は6.26LD(約240万km)です。


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小惑星 2015 XR169 が地球と月に接近


12月14日午前1時27分(日本時間)、小惑星〝2015 XR169〟が地球に1.32LDまで接近、同日午前10時47分(日本時間)には月に0.70LDまで近づきます(1LD=地球から月までの平均距離、現時点での接近時刻の予報には10分程度の不確実さが含まれています)。

この小惑星は12月9日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は5~10mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速9.53km(時速約3万4000km)、月との相対速度は秒速10.22km(時速約3万7000km)と予報されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 XR169 5~10 地球: 12月14日 01:27
月: 12月14日10:47
1.32
0.70


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2015年12月10日木曜日

蔵王山で地殻変動と火山性微動 (続報)


また火山性微動です。12月8日夕方、蔵王山で約5分間続く火山性微動が発生しました。この微動に伴って傾斜変動も観測されています:

蔵王山では約6ヶ月間ほど火山性微動が観測されていなかったのですが、11月18日に観測されたのを皮切りに、27日、30日、そして今回の12月8日と計4回発生しています。

蔵王山の「火口周辺警報(火口周辺危険)」は今年6月16日に解除され、現在は「噴火予報(活火山であることに留意)」になっています。


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準惑星ケレスに謎の輝点 (続報-5)


謎の輝点の正体は六水石(hexahydrite)と呼ばれる硫酸マグネシウムの一種だとのこと。NASAの小惑星探査機ドーンの観測データを分析した結果が科学誌『Nature』に掲載されました:

ケレスの表面には輝点や明るく輝く領域が130ヶ所以上見つかっており、そのほとんどが衝突クレーターの内部や近傍にあります。ケレスの地下には塩分を含んだ氷の層があり、隕石の衝突によってその層が表面に現れると、氷が昇華して後に硫酸マグネシウムなどの塩類が残される、というのが想定されている輝点誕生のシナリオです。

欧米の報道では、今回発表された成分について〝laxative〟(便秘薬)とか〝bath additive〟(入浴剤)などと表現する報道もあります:

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箱根山で発光現象、不自然な発表


12月9日午後5時40分ごろから箱根山の大涌谷(地図)で発光現象が観測されましたが、硫黄などの燃焼によることが確認された、とのことです。気象庁は「火山活動の活発化によるものではありません」と発表しています:

NHKの報道では「温泉の供給設備の周辺にたまっていた硫黄が何らかの原因で燃える火事」としています。いずれにせよ、なぜ硫黄に着火したのかは判明していません。

興味深いのは上記「火山活動解説資料」の記述の不自然さです。発光現象が起きた場所について大涌谷とは明言せず、「箱根小塚山北東に設置した遠望カメラで」発光現象が観測されたとしか述べていません。また、「箱根町及び神奈川県温泉地学研究所からの情報によると、硫黄などの燃焼によることが確認されました」と書いているのですが、ここでも燃焼があった場所を書いていません。さらに、発光現象の写真につけられているキャプションでも場所を明記していません。発光現象があった場所を大涌谷と特定することを意識的に避けているようです。

他の火山でも過去に硫黄の燃焼がありましたが、その際には場所がはっきりと発表されていました:

今年6月に大涌谷で噴火があったとき、気象庁はそれをなかなか認めようとしませんでした。噴火という言葉を意識的に避けているようでした。今回の「火山活動解説資料」もその時と相通じるバイアスがかかっているように感じます。


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2015年12月9日水曜日

リュウグウノツカイ捕獲 ― 福井県小浜市


12月7日、福井県小浜市宇久(地図)沖の定置網にリュウグウノツカイが入っているのが見つかり、生きたまま捕獲されました。体長約2.5m。「これまでにも何度かかかったことはあるが、生きたまま捕れたのは初めて」:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-67)


昨日に引き続いて、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月9日付で更新情報を出しています:

状況がめまぐるしく変化しています。ついに第11ステージが始まったようです。

今回の更新情報のまとめです:
  • 12月9日未明、秋田観測点の2つの観測装置(A4とA6)に再び特異状態が出現。

  • 第10ステージの初現の判別が難しく11月26日とすべきか同28日とすべきか断定できず、前兆の終息を待っている状況だったが、この秋田観測点の特異状態出現によって、第10ステージの初現認識が誤っていた可能性が濃厚となった。

  • 直接波近似変動(CH04)が始まった11月29日を初現とし、12月2日が極大であったとすると、経験則から12月9日が第10ステージの指し示す日付と計算される。

  • 第10ステージの指し示す12月9日に2つの観測装置(A4とA6)に特異状態が現れたことから、12月9日は次の第11ステージの極大と認識される。

  • 第11ステージの初現は、2つの観測装置(CH04とCH17)上の前兆の出現状況から12月7日と12月4日の可能性がある。

  • 12月7日を第11ステージの初現と見なした場合、前兆終息は12月12日前後、推定日は12月13日前後。12月4日を初現と見なした場合、前兆終息は12月16日前後、推定日は12月18日前後。

  • 第9ステージと第10ステージの継続日数の減少率からは、12月7日を初現とする方が考えやすいが、断定は困難。

推定時期 実際の前兆終息を確認した後に推定予定
可能性(1) 12月12日に前兆終息 → 12月13日
可能性(2) 12月16日に前兆終息 → 12月18日
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


なお、12月12日に前兆が終息した場合、「地震前兆検知公開実験」の参加者にはメールとファックスで即座に報告を配信できるが、ホームページの更新は担当者の仕事の都合で12日夜に更新できるか不明で、間に合わないかも知れないとのことです。


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-66)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月8日付で更新情報を出しています:

今回の更新情報のまとめです:
  • 第10ステージに入っていると認識。

    • これまで9ステージの前兆群が出現。各ステージから予測された日までに前兆が完全に終息することはなく、その日に次ステージの最初の極大などが出現してきた。

    • 第10ステージが最終段階であれば、第10ステージが示す日付が地震発生日となる。

  • 現在、2つの観測装置(CH17とCH21)に特異状態が継続中。断続的ではなく、前回の更新情報で指摘した12月9日までに終息することは考えにくい。よって、(12月9日に前兆終息と算出する根拠となった)第10ステージの初現の認識(11月28日)に誤りがあったと考えられる。

  • 第10ステージの初現として次に考えやすいのは11月26日。これを前提とすると、12月11日昼前ごろに前兆が終息し、12月14日に地震発生が示唆される。

  • 現時点で新たな前兆の出現はない。

推定時期 実際の前兆終息を確認した後に推定予定
12月11日に前兆終息が確認された場合は 12月14日±1日
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2015年12月8日火曜日

市街地で地下爆発 ― 鹿児島県霧島市


12月5日午前7時20分ごろ、鹿児島県霧島市国分清水1丁目(地図)付近の地下で何らかの爆発が起こり、アスファルトの路面が隆起し、ブロック塀が倒れるなどの被害が出ました。「下からドーンと体が持ち上げられた状態」、「桜島(の噴火)とは比較にならないくらいのすごい衝撃だった」:

現場では高濃度の一酸化炭素が検出されています。汚泥などから発生したメタンガスが爆発したのでは、との指摘があります。メタンガスが不完全燃焼すると一酸化炭素が発生します。別の見方として地下に溜まっていた「火山性のガスが逃げ場を失い、爆発したことも考えられる」とのことです。現場は地図に示されているように桜島と霧島連山のちょうど中間にあたります。さらに、近くの海底には火山ガスの放出が増加していると指摘されている若尊カルデラ(地図)もあります。

7日夜の時点でも原因は判明していません。「7日になって、一酸化炭素の量は減っていたが、消防などが隣のマンションの真下まで地下を掘り進めたところ、また高濃度の一酸化炭素が検出された」:

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