トカラ列島近海で 7月3日に最大震度6弱の地震が発生したことを受けて、政府の地震調査委員会は 4日に臨時の会合を開きました。その後の記者会見の内容を伝える NHK の記事と、同委員会の発表文書です:
- 政府 地震調査委 マグマによる活動で地震か 長期化のおそれも(写真3葉あり)
- トカラ列島近海の地震活動の評価 令和7年7月4日 (PDF形式)
「(地震の原因について)さまざまな意見があるものの、調査委員会としては『分からない』というのが答えだ」、「個人的な考えとしては悪石島の北側に活火山があり、一帯は火山列である。活火山の深いところでマグマによる活動が発生し、そうした活動でうまれた流体が地震を起きやすくしているのではないか」、「(新燃岳との関係について)今回の一連の地震と結びつけるような科学的なデータはなく、『関係はない』と言える」(平田直委員長)
「6月21日から最大規模の地震(7月2日の M5.6)の発生前までに宝島観測点で東北東方向に約2cm、最大規模の地震の発生前後に南方向に約4cm の地殻変動が観測されている」、「変動量が極めて大きく、地殻の動きが変わったことで地震が起きたことを強く示唆するデータだ」(平田直委員長)
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