トカラ列島近海の群発地震では、震源域が速いときで時速 1〜3km ほどで移動、震源の深さは 15km よりも浅い場所に集中していて、マグマや熱水などの流体が関与している可能性があるとのことです。
「(1989年に噴火した手石海丘の地震活動と)震源域の移動速度が同じくらいだ。当時、マグマが関与したことが分かっているので、今回も火山性の流体が関与しているのではないか」(東京大学地震研究所教授):
- トカラ列島近海の地震活動 震源域 時速1キロ~3キロで移動か (写真2葉あり)
以前紹介した海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者は、地下のマントルやマグマだまりの構造を検知する海底地震計の設置や音波探査の実施などの海底火山観測の強化を訴えています:
- 海底火山観測の強化を トカラ列島地震で専門家 (地図、説明図あり)
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