大形の小惑星〝418135(2008 AG33)〟が4月28日に地球のそばを通過します。欧米のメディアでは以下のような報道が出ています:
- 'Potentially hazardous' asteroid twice the size of the Empire State Building will skim past Earth Thursday, NASA says(エンパイアステートビルの2倍の大きさの「潜在的危険性がある」小惑星が木曜日に地球を掠める、NASAが発表)
- Huge Asteroid to Pass Earth Thursday May Be Over 2,500 Feet Wide (木曜日に地球のそばを通過する巨大な小惑星は、幅が2,500フィート超の可能性)
- CLOSE CALL Giant asteroid the size of two Empire State Buildings to skim past Earth in just days (危機一髪 エンパイアステートビル2棟分の大きさの巨大小惑星が、数日後に地球を掠める)
実際はそれほど地球に近づくわけではありません。以下はNASA/JPLのデータベースに載っている接近予報です:
418135(2008 AG33) |
(2022年4月20日付予報) |
---|---|
接近日時(日本時間) |
4月28日 11:46 |
接近日時 誤差 |
±1 分未満 |
接近距離 | 8.43 LD ≅ 324万km |
推定直径 |
350 ~ 780 m |
対地球相対速度 |
10.4 km/s ≅ 3万7000 km/h |
発見から地球接近まで | − |
次の地球接近(日本時間) | 2029年5月26日 02:06 |
公転周期 | 645 日 ≅ 1.77 年 |
分類 |
アポロ群 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
5月には以下のような大形の小惑星の地球接近が予報されています(日付は日本時間):
- 5月09日 467460(2006 JF42) 380〜860m 14.9 LD
- 5月16日 388945(2008 TZ3) 220〜490m 14.9 LD
- 5月17日 (2013 UX) 110〜240m 16.7 LD
- 5月27日 7335(1989 JA) 1.8km 10.5 LD
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
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