2016年4月14日夜に発生した熊本地震の前震(M6.5、最大深度7)の震源となった日奈久断層帯では、北端部(熊本県御船の高木地区、地図)の動きがいまだに止まっておらず、道路の亀裂やずれ、段差や凹みが続いています。「余効すべり」が原因とみられていますが、日本の内陸地震で、余効すべりが目視で確認されたのは初めてとのことです。
「ひずみの解消に向けた微調整の動きなのか、地震が発生しやすくなっていることの現れか、今のところ分からない(中略)余効すべりが日奈久断層帯を刺激すれば『将来、熊本地震と同規模の大地震につながる可能性もある』」(東北大災害科学国際研究所・遠田晋次教授):
- 日奈久断層帯の北端 道路の亀裂やずれ、今も拡大 御船町の高木地区一帯 (写真2葉、地図あり)
関連記事
- 熊本地震: 村井・東大名誉教授、全く予測できず? (16年4月18日)
- 熊本地震: 早川・電通大名誉教授は予兆捉えていた? (16年4月18日)
- 熊本地震: 八ヶ岳南麓天文台・串田氏は予兆を捉えていた (16年4月18日)
- 地震光 ― 熊本、エクアドル (16年4月20日)
- 127年前の熊本地震 (16年4月21日)
- 阿蘇カルデラの米塚(火砕丘)に亀裂入る (16年4月21日)
- 熊本の大地震が関西にも地震を呼んだ? (16年4月22日)
- 阿蘇山沈降、杵島岳は亀裂だらけに (16年4月24日)
- 熊本地震: 自治体庁舎被災を絶賛 (16年4月25日)
- 熊本地震: 12年前に警告されていた (16年4月26日)
- 熊本地震: 村井・東大名誉教授、全く予測できず? (続報) (16年4月26日)
- 阿蘇山のマグマ溜まりが変形か、火山ガス倍増 (16年4月26日)
- 熊本地震: 震源は東を目指す? (16年4月29日)
- カラスの窓ガラス衝突頻発 ― 大分県大分市 (16年4月29日)
- 島原・天草・宇土半島は地震空白域? (16年5月1日)
- 島原・天草・宇土半島は地震空白域? (続報) (16年5月3日)
- 熊本地震: 韓国に影響? (16年5月6日)
- 熊本地震の生物前兆 (16年5月7日)
- 「首都圏直下型地震は予知できる」 (16年5月12日)
- 九州の複数の火山で大きな地殻変動 (16年5月14日)
- 熊本地震と筑紫地震 (16年5月17日)
- 次の大地震は伊予灘・薩摩西方沖? (16年5月19日)
- 127年前の熊本地震 (続報) (16年6月3日)
- 衝上断層 (16年6月21日)
- 熊本地震: 阿蘇市狩尾地区の陥没 (16年7月5日)
- 熊本地震で変動した三角点と水準点 (16年9月4日)
- 地震で離れた不動岩と雁回山 (22年4月22日)