2010年10月23日土曜日

ニュージーランドの大地震と「硫黄の臭い」

ニュージーランド南島のクライストチャーチ市(地図)を中心とした地域で、現地時間 9月 4日(土)午前 4時半過ぎに発生した M7.0 の大地震(USGS 資料)では、地震以降少なくとも数日にわたって強い硫黄の臭い(strong smell of sulphur)がしたと報道されています:

井戸水も強い「硫黄の臭い」がしたため、沸騰させてしばらく放置しないと使えなかったとのことです。この場合の「硫黄の臭い」は、記事中に「ロトルアと同じような臭いがした」(it smelt similar to Rotorua)との文言があるので、硫化水素ガスの臭いと考えられます。ロトルア(地図)はニュージーランド北島の温泉地帯にある街です:

ニュージーランドの火山は北島に集中しており、南島にあるクライストチャーチ周辺に火山はありません。したがって、クライストチャーチ郊外に漂った「硫黄の臭い」は、本震あるいはその後に多発した余震と何らかの関係があるものと考えられます。


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