2010年10月26日火曜日

日暈は大地震の前兆だったのか ― インドネシア

昨夜(日本時間 25日午後 11時 42分、現地時間同日午後 9時 42分)、インドネシアのスマトラ島沖で大地震が発生しました。USGS(米国地質調査所)の発表では M7.7、気象庁の発表では M7.5 でした。大きな被害は出ていないようです。

以下の記事は、上記地震の 4日前にインドネシアのニュースサイトに掲載されたものです:

以下は記事の要約です:
  • 10月 21日の午前 10時ごろから、西スマトラ州・パダン市(地図)の上空で、太陽の周りに暈が出現した。
  • ほとんどの人が自宅やオフィスから外に出て、この自然の驚異を眺めたり写真に撮ったりした。
  • 多くの人たちが、この現象はパダン市を間もなく襲うであろう地震の前兆であると考え、不安を感じている。
  • 日暈が現れた時、空は晴れ渡っており、所々に小さな雲があるだけであった。
  • ウィキペディアによれば、日暈は、対流圏上部(高さ 5-10km)に現れる巻雲に含まれる氷の結晶によって起きる光学現象であるとのことである。

記事の書きぶりからすると、パダン市周辺では日暈がかなり珍しい現象であるように感じられます。

日暈が現れるときには、空にうっすらと靄か曇がかかっているように見える場合が多いですが、上の報道記事では空は晴れ渡っていて、所々に雲が浮かんでいる状態 (“the clear sky was only dotted with some clouds”) だったとのことです。

パダン市はほぼ赤道直下にあり、今回の大地震の震央からほぼ真北に約 280km 離れたところに位置しています。


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