2024年8月5日月曜日

火星: “leopard spot” は生命活動の痕跡か

 
火星探査車パーシビアランスが 7月18日に撮影した画像に写っている複数の “leopard spot”(注釈付き拡大画像)と呼ばれる斑点に科学者が注目しています:

上記記事からの抜粋です ——

「これらの斑点は大きな驚きです」、「地球上では、岩石のこの種の特徴は、地下に生息する微生物の化石の記録と関連していることが多い」と、オーストラリアのクイーンズランド工科大学の宇宙生物学者であり、パーシビアランス科学チームのメンバーである David Flannery は言う。

グランド・キャニオンの滝にちなんでチェヤバ滝(Cheyava Falls)と名付けられた岩は1m × 0.6m の大きさで、ジェゼロ・クレーターの「ブライト・エンジェル」地域の古代の川床で発見された。
 
NASAの火星探査車パーシビアランスは、2024年7月18日、1212火星日(ソル)に、「チェヤバ滝」というニックネームの岩の画像を撮影した。岩の全長にわたって、大きな白い硫酸カルシウムの鉱脈が(左下から右上に)走っている。それらの鉱脈の間には、赤みがかった色の物質の帯があり、火星に独特のさびた色合いを与える鉱物の1つであるヘマタイトの存在を示唆している。科学者が特に興味を持っているのは、中央の赤みがかった帯(画像の左下から右上に延びている)にあるミリメートル・サイズの不規則な形の明るい斑点(複数)である。この斑点は、ヒョウの斑点に似た暗い物質の細いリングに囲まれている。堆積性の陸生岩石でのこのタイプの斑点は、ヘマタイトを含む化学反応によって岩が赤から白に変わるときに発生する可能性がある。これらの反応により鉄とリン酸も放出され、黒色のハローが形成される可能性があり、微生物のエネルギー源となる可能性があるため、地上の環境における微生物とこのような特徴との関連性が指摘されている。
 
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