2024年2月21日水曜日

箱根山:マグマ性成分の供給増加続く

 
23年11月2日付「箱根山で火山性地震急増」の続報です。

2月20日に開かれた火山噴火予知連絡会の定例の会合で、箱根山(地図)について以下のような評価がなされました:
 
地震: 地震活動は概ね低調に経過したが、2023年5月以降火山性地震が時々増加することが起きている。8月、10~11月にも地震活動の一時的な高まりが観測された。
 
地殻変動: GNSS 連続観測で、箱根山を挟む基線で 2023年 7月ごろから伸びがみられ、9月ごろから鈍化、11月ごろから再び一部の基線で伸びがみられている。
 
噴気: 昨年 5月ごろから、噴気にマグマ性成分の供給増加を示唆する変化がみられ、継続している。今後の推移に注意が必要。
 
評価: 大涌谷周辺の想定火口域では活発な噴気活動が続いているため、火山灰等の突発的な噴出現象に注意する必要がある。