2016年8月7日日曜日

ペルセウス座を愛でる


毎年この時期になるとペルセウス座流星群が話題になります。でも、流星群は見たことがあってもペルセウス座そのものの全容を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。特に、光害で暗い星が見えない都会に住んでいる方は、すぐ隣のカシオペア座は見たことがあっても、ペルセウス座となると形すら知らないという場合が多いと思います。

ペルセウス座はいちばん明るい星が2等星ですので目立たず、形も複雑なので、都会の夜空で勇士ペルセウスの姿を想像するのは困難です。夏休みの旅行などで街明かりが少なく満天の星空が満喫できる所に行く機会があったら、ぜひペルセウス座を探してみてください。カシオペア座を基準にすれば比較的容易にペルセウス座を見つけることができます。今の季節ですと、ペルセウス座は夜10時ごろに北東の地平線から昇ってきて、カシオペア座の下に見えています:

6等星ぐらいまで見える環境だと、左手に妖女メドゥーサの首を持ち、右手で剣を振り上げている姿を、星の並びから容易にイメージすることができます。暗い星まで見えると、右腕のしなりや剣の湾曲まで見て取ることができます。以下の図を参考にしてください。ただし、図から受ける印象とはちがって、ペルセウスは若い勇者です:

ペルセウス座は雄大な星座です。日本海に面する田舎町で夜空を眺めて、初めてペルセウスの姿をイメージすることができたときの驚きと感動を私は忘れることができません。