2025年9月1日月曜日

南極大陸になぞの物体? (続報)

 
 5年ほど前にこのブログでも取り上げた南極大陸の円盤状の物体(ブログ記事地図)が、再び話題になっています。それ以来、年月が経過していますが、現地調査は行われていないようです。
 
「岩盤盆地にある小さな湖」「これは雪が溶けて半円弧を形成しているもので、UFOではありません」(ニューカッスル大学の氷河学者)、「衛星画像では、この丸い地形は小さな湖のように見えます」(英国南極調査局の地図専門家):
 
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小惑星 2025 QK17 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 QK17〟が 8月27日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 8月31日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 QK17 (2025年8月31日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)8月27日 16:42
 (地球)8月27日 23:40
接近日時 誤差
(月)± 2時間18分
(地球)± 2時間00分
接近距離 (月)0.55 LD
(地球)0.26 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
12.3 km/s ≅ 4万4000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2031年9月3日ごろ
公転周期549 日 ≅ 1.50 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年8月31日日曜日

セネカ・ドラムの謎

 
米国ニューヨーク州北部、五大湖の一つであるオンタリオ湖に近いところにあるセネカ湖(地図)は、「セネカ・ドラム」あるいは「セネカ・ガン」と呼ばれる原因不明の大きな爆発音が発生することで有名です。この現象の謎を解明しようとする研究者へのインタビュー記事です:
 
以下は記事からの抜粋です ——
 
コーネル大学生態学・進化生物学科のジェド・スパークス氏は、ニューヨーク州保全局やニューヨーク州立大学環境科学林業学部の専門家らと協力し、この謎の真相を解明しようとしている。ニューヨーク州は最近、調査のために約1万2000ドルを拠出し、9月下旬、水面が穏やかな時期に調査を実施する計画だ。
 
「現在では、湖底600フィート(約180m)の深さで天然ガスがかなり大きな泡を形成し、それが水面に達する頃には巨大な泡となって水面を破ると考えられています。しかし、それを実際に証明した人は誰もいません」とスパークス氏は述べた。
 
目撃者はWENYニュースに対し、「セネカ・ドラム」の音はほとんどの人が想像するよりもはるかに大きく、岸辺の家屋を揺らすほどだと語っている。先住民のセネカ族の中には、この轟音は祖先の霊が起こしているものだと信じる者もいれば、大精霊や雷神のものだと信じる者もいた。この音に関連する伝説の一つに、独立戦争後に、ある兵士が永遠に道に迷い、所属していた連隊を探しているという話がある。
 
「セネカ・ドラム」にまつわる謎は、音だけにとどまらない。例えば、湖底の一部は、一般的な湖底というより月面のように見える。

「昨年、本当に素晴らしい出来事がありました。環境保護庁の友人がセネカ湖全体の湖底を測量したのです。すると、この湖の南部全体に、壺状の穴がいくつも点在していることがわかったのです」とスパークスは語る。

スパークス氏は、穴の中には径が 30メートルにも及ぶものもあると付け加えた。もう一つの謎は、湖の塩化物濃度が高いことであり、一部の専門家はこれが全てに何らかの関連があるのではないかと疑っている。いずれにせよ、研究によって、なぜこのような現象がセネカ湖で発生し、世界の他の場所では発生しないのかという謎が解明されることが期待されている。 
 
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2025年8月30日土曜日

湧き水の水面が金色に染まる — 福島県本宮市

 
8月27日、福島県本宮市の岩角山岩角寺(地図)で、境内にある湧き水の水面が金色に染まっているのが見つかりました。「金花水」と呼ばれる現象で、湧き水や付近の岩の表面に不定期に発生しており、水面に出現したのは 2004年以来、21年ぶりとのことです。
 
「金粉をまいたように見えるが、原因はよく分かっていない」:
 
本宮市のウェブサイトには、2021年の日付で金花水に黄金の花が出現した、との情報が掲載されています。この時は水面ではなく、地面か岩肌のようなところが金色になっているようです:

 

3火山の噴火が相次いで止まる

 
鹿児島地方気象台や福岡管区気象台の発表によると、8月29日、九州南部の3つの火山の連続噴火が相次いて止まりました:
  • 桜島 04:30ごろ
  • トカラ列島・諏訪之瀬島 05:00ごろ
  • 霧島連山・新燃岳 08:30 
 

2025年8月29日金曜日

黒潮大蛇行が終息

 
5月9日付「黒潮大蛇行が終息する兆し」の続報です。
 
8月29日、気象庁と海上保安庁は「黒潮大蛇行」が 2025年4月に終息したと発表しました。気象庁は 4月中旬、大蛇行が解消していることを確認したが、その後、復活する可能性も考慮して観測を続けていた、とのことです。2017年8月から続いた大蛇行の継続期間は、1965年以降では過去最長で 7年9か月でした:
 

第3の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-4)

 
 
第3の恒星間飛翔体 3I/ATLAS は太陽系外から飛来した彗星であるというのがほとんどの専門家の見解となっていますが、宇宙望遠鏡やチリにある超大型望遠鏡(VLT)などによる観測では、通常の彗星とは異なる特徴も明らかになってきています:
 
以下は記事からの抜粋です ——
 
太陽系を高速で移動する恒星間天体が、通常の彗星では見られない金属を噴出しているのが検出された。

チリにある超大型望遠鏡(VLT)は、この 3I/ATLAS と呼ばれる天体から異常なニッケルが噴出しているのを検出した。鉄とともにニッケルを放出する通常の彗星とは異なり、3I/ATLAS では鉄が全く検出されず、ニッケルのみが噴出している。
 
チリの天体物理学者が発表した新たな研究によると、彗星 3I/ATLAS は毎秒約5グラムのニッケルと毎秒20グラムのシアン化物を放出しており、太陽に近づくにつれて両方の放出量が急激に増加していることが判明した。

研究者らは、これらの放出を駆動するメカニズムが通常の彗星のプロセスでは典型的ではないと指摘した。

研究者らは、ニッケルは、太陽光による穏やかなプロセス(蒸発や微小なニッケル含有化合物の分解など)を通じて塵から放出されている可能性があると仮説を立てている。
 
NASA は今週、SPHEREx とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による 3I/ATLAS の新たな観測結果を発表した。それによると、この彗星のガス噴出は二酸化炭素が主成分で、水はわずか 5% しか含まれていないことが明らかになった。

この特徴はこれまでに観測された大多数の彗星とは異なっている。その明るさの大部分は固体の核ではなく、周囲の塵の雲に由来している。 
 
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大形の小惑星 2025 QO7 が月と地球に接近

 
【8月31日追記: 最新の予報に基づいて、接近日時、誤差、推定直径を修正しました。】 
 
8月31日、推定直径 13〜28m の小惑星〝2025 QO7〟が月と地球の近くを通過します。
 
2025 QO7 (2025年8月30日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)8月31日 16:06
 (地球)8月31日 22:51
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.52 LD
(地球)0.71 LD
推定直径
12 ~ 26 m
対地球相対速度
8.2 km/s ≅ 2万9000 km/h
初観測から地球接近まで5 日
次の地球接近2027年8月20日ごろ
公転周期756 日 ≅ 2.07 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年8月28日木曜日

成長する原始惑星

 
チリにある欧州南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡(VLT)で撮影された画像です。わし座にある若い恒星の周囲に広がるガスと塵でできた原始惑星円盤の中で、生まれたばかりの惑星がその公転軌道上のガスや塵を吸着して成長している様子を初めて明瞭に捉えたものです。 この惑星は木星の約5倍の質量があると推定されています。中心の恒星は太陽の若いバージョンです:

A very hungry planet! 🪐 What appears to be a ripple in space is actually a newborn planet, eating its way through its dusty cradle around a younger version of our Sun 🌞 Read more: https://www.eso.org/public/images/potw2534a/ 🔭 🧪 #exoplanets 📷 ESO/R. van Capelleveen et al.

[image or embed]

— ESO (@eso.org) 2025年8月26日 19:02


急速に衰える尾流雲

 
8月24日午前、沖永良部島(地図)東側海域を航行中の貨物船から撮影された尾流雲の変化です。2枚の写真(写真1写真2)の撮影間隔は 4分間とのことです:
 
 
 
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