8月18日01時31分ごろ、島根県東部(広島県との県境付近)を震源とする M4.2、震源の深さ 10km、最大震度 4の地震がありました。ちかごろ、中国・四国・近畿地方や瀬戸内海を震源とする大きめの地震が多いということは誰しもが感じていることと思います。これまであまり地震が起きていなかった徳島県を震源とする有感地震も散発するようになっています。
南海トラフ巨大地震の前には内陸の地震活動は活発化するという説があります。以下は海洋研究開発機構(JAMSTEC)が、2018年6月の大阪府北部の地震を機に発表した記事で、同説を吟味しています。
「この地震は、前回の南海トラフ地震によってしばらく発生できない状態になっていた断層で起きたものであり、次の南海トラフ地震に向けた活発化のメカニズムと整合するものだったと言えます」:
その他の同趣旨の記事も紹介します。
「2011年の東北地方太平洋沖地震の前には新潟で中越地震や中越沖地震が起きたり、先の南海トラフ地震である東南海地震の一連の始まりは1943年の鳥取地震で、その後に福井地震が起きたりするなど、巨大地震の前後では日本海側で内陸地震が起きています」:
「西日本の内陸地震は次の南海トラフ巨大地震に向けて活発化しているとみたほうがよいでしょう」、「首都直下地震は大震災以前の 1・5~2倍のペースで発生しています。地震の統計では、小さな地震が増えると、大きな地震が起こりやすくなるという傾向があり、首都直下地震は要注意です」:
「フィリピン海プレートとユーラシアプレートとの境では、予兆となる地震が起きづらいという特徴がある」、「しっかりくっついてるので、ビシビシと小さな壊れ方をしないでずっとエネルギーをため込んでるので、普段あまり有感地震がないんです」: